年金について第5回:お父さん世代が今からできる年金対策と資産形成

2025年10月3日

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こんにちは。48歳、自営業で一家を支える父です。
私はファイナンシャルプランナー2級・証券外務員1種・宅建士の資格を持ち、日々「老後資金と家計管理」について学び、実践しています。

ここまで4回にわたって年金制度の仕組みや受給額の目安、老後2000万円問題について解説してきました。
最終回では、いよいよ お父さん世代が今からできる具体的な対策 についてまとめます。


1. 国民年金の上乗せ制度を活用する

付加年金

自営業者やフリーランスが加入できる国民年金の上乗せ制度です。

  • 月額400円で将来「200円×納付月数」が上乗せされる
  • 20年払えば、毎月約4,000円増える

「小さい金額だけどコスパ抜群」といわれる制度です。

国民年金基金

自営業者専用の年金制度で、掛金に応じて将来の年金が上乗せされます。

  • 掛金は全額所得控除
  • 公的年金にプラスして「終身年金」として受け取れる

老後の生活費を安定させたい自営業者には心強い選択肢です。


2. iDeCo(個人型確定拠出年金)をフル活用

iDeCoは「年金の自助努力」として最強の制度です。

  • 掛金が全額所得控除
  • 運用益は非課税
  • 60歳以降に年金または一時金で受け取れる

自営業なら月6.8万円まで拠出可能(年間81.6万円)。
節税効果も大きく、老後資金づくりの柱になります。


3. つみたてNISAで資産を育てる

iDeCoは老後まで引き出せませんが、つみたてNISAは流動性があります。

  • 年間120万円まで投資額が非課税
  • 20年間の長期運用が可能
  • 世界株式インデックスファンドなどでコツコツ増やせる

「教育費や住宅費を優先しつつ、余裕資金を積立運用する」というバランスが大切です。


4. 働き方で老後資金を補う

年金だけに頼らず「働き方」で不足分を補うのも現実的な方法です。

  • 定年後も働けるスキルを身につける
  • 副業で収入の柱を増やす
  • 自営業なら小さくても続けられる仕事を確保する

「少しの収入でも毎月プラス5万円あれば、老後の安心感は大きく変わる」のが実感です。


5. 公的年金の繰下げ受給も選択肢に

65歳から受給可能な年金ですが、繰下げれば70歳まで増やせます。

  • 1か月繰下げるごとに0.7%増額
  • 70歳まで繰下げれば42%増し

長生きする可能性が高いと感じる人は「繰下げ」を検討すると安心です。


6. 固定費の見直しで「投資資金」を生む

老後資金を作るには「収入を増やす」よりも「無駄を減らす」ほうが即効性があります。

  • 不要な保険の解約・見直し
  • 通信費を格安SIMに変更
  • サブスクやローンを整理

浮いたお金をiDeCoやつみたてNISAに回せば、老後資金の積立が自然に進みます。


私の実践例

自営業で国民年金しかない私は、次のように準備を進めています。

  • 国民年金基金に加入
  • iDeCoで月3万円積立(全額所得控除)
  • つみたてNISAで月2万円を国際株式ファンドに投資
  • 保険料・通信費を削減し、浮いた分を投資に回す

「無理なく続けられる仕組み」を作ることで、老後資金への不安がだいぶ軽くなりました。


まとめ|お父さん世代こそ「今」がラストチャンス

今回のポイントを整理すると:

  1. 国民年金の上乗せ制度(付加年金・基金)を活用
  2. iDeCoで節税しながら老後資金を積み立てる
  3. つみたてNISAで流動性のある資産を育てる
  4. 定年後も働ける準備、副業・自営業の収入源を確保
  5. 繰下げ受給で年金額を増やす選択肢もある
  6. 固定費を削減して投資資金を生み出す

お父さん世代にとって、老後資金づくりは「これから」ではなく「今」からが大切です。
焦らず、できることから一歩ずつ取り組んでいきましょう。

これで 年金シリーズ(全5回)完結 です!🎉