医療保険と生命保険どっちが必要?初心者がまず入るべき保険を解説

こんにちは。48歳、自営業で一家を支える父です。
ファイナンシャルプランナー2級・証券外務員1種・宅建士の資格を持ち、日頃から家計や保険について相談を受けることがあります。
特に初心者の方から多いのが、
「医療保険と生命保険、どっちに入ればいいのかわからない」
という相談です。
保険には種類が多く、それぞれの役割を理解していないと、ムダにお金を払ってしまったり、本当に必要な保障が抜けてしまう危険があります。
今回は、医療保険と生命保険の違いを整理しながら、初心者がまず入るべき保険についてわかりやすく解説します。
医療保険とは?役割と特徴
医療保険は、病気やケガで入院・手術したときに給付金が支払われる保険です。
主な特徴
- 入院給付金(日額5,000円〜1万円など)
- 手術給付金
- 特約(先進医療特約、通院給付など)
メリット
- 入院や手術の費用に備えられる
- 精神的に安心感を持てる
注意点
日本には「高額療養費制度」があるため、医療費が青天井でかかることはありません。
そのため、過度に手厚い医療保険は不要です。
シンプルに最低限の保障で十分というのが私の考えです。
生命保険とは?役割と特徴
生命保険は、世帯主が亡くなったときに残された家族の生活を支えるためのお金を保障する保険です。
主な種類
- 定期保険:一定期間だけ保障。掛け捨て型で保険料が安い
- 終身保険:一生涯保障。貯蓄性があるが保険料は高い
メリット
- 万一のとき、遺族の生活費・教育費を確保できる
- 家族を経済的に守る安心感がある
注意点
「万一のとき家族にいくら必要か」を計算しないと、保険料が高すぎたり、逆に保障が足りなくなるリスクがあります。
医療保険と生命保険、どちらを優先すべき?
ここが多くの人が迷うポイントです。
結論から言えば、家庭を持つお父さんなら、生命保険を優先すべきです。
なぜ生命保険が優先なのか?
- 医療費は「高額療養費制度」で自己負担が抑えられる
- 一方で、世帯主が亡くなった場合、遺族の生活費や教育費は公的保障(遺族年金)だけでは不足する
- 特に子どもが小さい家庭では、死亡保障が家計の柱となる
つまり、家族の生活を守るためには、まず生命保険で万一に備えることが最優先なのです。
どんな順番で備えるべきか?
初心者の方は次のステップを参考にしてください。
- 生命保険(定期保険)で大きなリスクに備える
→ 家族の生活費・教育費を保障 - 医療保険は最低限でOK
→ 入院日額5,000円+先進医療特約程度 - 損害保険(火災・自動車)は必須
→ 生活に直結するリスクなので外せない
我が家の実例
私も30代の頃までは「医療保険も終身保険も全部必要」と思い込み、月に5万円近く保険料を払っていました。
しかしFPの勉強をして計算してみると、
- 医療費は高額療養費制度で十分カバーできる
- 子どもの教育費こそ必要な保障だった
- 終身保険は貯蓄効率が悪い
と気づき、思い切って解約・整理しました。
現在は、
- 掛け捨ての定期保険で死亡保障
- シンプルな医療保険(入院日額5,000円+先進医療特約)
だけに絞っています。
その結果、保険料は半分以下になり、浮いたお金を「つみたてNISA」に回すことができました。
初心者がやりがちなNG行動
ここで、保険選びで失敗しやすい行動もまとめておきます。
- 勧められるままに加入する
- 掛け捨てはもったいないと思い込み、貯蓄型ばかり選ぶ
- 公的制度を知らずに医療保険に過剰加入する
- 必要保障額を考えずに契約する
- 保険を見直さないまま放置する
どれか一つでも当てはまるなら、早めに見直しをおすすめします。
まとめ|初心者は「生命保険」から考えよう
保険の優先順位を整理すると、こうなります。
- 生命保険(定期保険)で家族の生活を守る
- 医療保険は最低限の保障で安心感をプラス
- 損害保険は必ず加入
保険は「全部入れば安心」ではなく、「必要最低限でシンプルに」が正解です。
お父さん、ぜひ一度ご自身の保険証券を確認して、保障と保険料のバランスを見直してみてください。
その一歩が、家族を守りながら家計を楽にする近道になります。
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