貯金の金利はなぜ低い?お金が増えない理由をわかりやすく解説

こんにちは。48歳、自営業で一家を支える父です。
私はファイナンシャルプランナー2級・証券外務員1種・宅建士の資格を持ち、「家族を守るためのお金の知識」を発信しています。
「昔は定期預金の金利が5%もあったのに、今は0.001%…」
そんな声を同年代のお父さんからよく耳にします。
確かに、今の日本では銀行に100万円を1年間預けても利息は たったの10円 ほど。
なぜこんなにも金利が低いのでしょうか?
そして、この低金利が家計にどんな影響を与えているのでしょうか?
今回は「貯金の金利が低い理由」と「お金が増えない背景」をわかりやすく解説します。
1. 日本は「超低金利時代」
現在、日本の普通預金の金利は 年0.001%程度。
100万円を預けても1年間で利息はわずか10円。
これほど低金利が続いている国は、世界的にも珍しい状況です。
2. 金利が低い理由① 日銀の金融政策
最大の理由は、日本銀行(日銀)の「金融緩和政策」です。
- 景気が低迷 → お金を借りやすくして経済を回す必要がある
- そのため日銀は政策金利を ゼロ%近く に下げている
銀行は日銀からお金を安く借りられるので、預金者に高い金利を払う必要がなくなっているのです。
👉 日銀の政策が「低金利=預金が増えない」状況を作り出しています。
3. 金利が低い理由② 銀行のビジネスモデル
銀行は「預金を集めて、企業や個人に貸し出す」ことで利益を得ています。
- 預金金利:銀行がお客さんに払う利息
- 貸出金利:銀行がお客さんから受け取る利息
この差(利ざや)が銀行の利益です。
しかし、貸出金利自体が低いので、預金金利を高くする余地がないのです。
4. 金利が低い理由③ デフレ経済と物価の停滞
もう一つの要因は、日本が長く「デフレ(物価が下がる状態)」にあったことです。
- 物価が上がらない → インフレを抑える必要がない
- 経済成長が鈍い → 金利を高くすると景気がさらに冷え込む
結果として「低金利を維持するしかない」という状況が続いています。
5. 低金利の影響① 貯金ではお金が増えない
昔は定期預金でお金を増やせました。
- 1980年代:定期預金金利 5%前後 → 100万円で年間5万円の利息
- 現在:定期預金金利 0.2%程度 → 100万円で年間2,000円の利息
👉 今の金利では「貯金=資産形成」の手段にならないのです。
6. 低金利の影響② インフレに弱い
仮に物価が毎年2%ずつ上がると、10年後にはお金の価値は約8割に。
ところが、預金金利が0.001%ではその減少を補えません。
👉 預金だけに頼ると「実質的にお金が減っていく」ことになります。
7. 低金利の影響③ 借りる側には有利
一方で、低金利は「ローンを借りる側」にとっては有利です。
- 住宅ローン金利は過去最低水準(0.5〜1.5%)
- 借入のコストが小さく、家を買いやすい環境
つまり、貯金には不利でも「借金には有利」なのが低金利時代の特徴です。
8. お父さん世代が取るべき行動
では、この低金利時代にどう対処すべきでしょうか?
(1)貯金は「守るお金」として使う
- 生活費6か月分は普通預金で確保
- それ以上は「投資」で増やす工夫を
(2)住宅ローンは低金利を活かす
- 借換で利息を減らせる場合がある
- 固定・変動金利の選択も再点検
(3)インフレ対策として投資を取り入れる
- つみたてNISAやiDeCoで少額から始める
- インデックスファンドで世界中に分散投資
9. 私自身の実践例
私は貯金を「生活費の備え」に限定しています。
それ以上は、つみたてNISAとiDeCoを活用して投資に回しています。
結果、インフレでお金の価値が減るリスクに備えつつ、将来の資産形成につながっています。
まとめ|低金利時代は「貯金+投資」のバランスが大切
今回のポイントを整理すると:
- 日本は超低金利時代で、預金金利はほぼゼロ
- 理由は日銀の金融緩和・銀行のビジネスモデル・デフレ経済
- 貯金では資産が増えず、インフレに負けてしまう
- 一方で、借入には有利な環境
- お父さん世代は「生活費は貯金、将来資金は投資」でバランスを取る
お父さん、貯金は安心ですが「増えない」ことを忘れてはいけません。
低金利時代だからこそ、投資と組み合わせて家族の未来を守りましょう。

ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません