年金について第1回:年金制度の基本|そもそもなぜ必要なのか?

こんにちは。48歳、自営業で一家を支える父です。
ファイナンシャルプランナー2級・証券外務員1種・宅建士の資格を持ち、日々「お金と家族の安心」について学び続けています。
今回から5回シリーズで「年金制度」を初心者にもわかりやすく解説していきます。
第1回のテーマは 「そもそも年金制度はなぜ必要なのか?」 です。
年金制度は「長生きリスク」に備える仕組み
年金というと「老後にもらえるお金」というイメージが強いですが、本質は 社会全体で長生きリスクに備える仕組み です。
- 人生100年時代、老後資金は30年分以上必要になる
- 貯金だけでは長寿に対応できない
- 誰がいつどのくらい生きるかは予測できない
もし年金制度がなければ、「長生きした人」ほど生活が苦しくなりかねません。
これを社会全体で支え合う仕組みが年金制度なのです。
年金は「社会保険」の一部
年金は 社会保障制度(社会保険)のひとつ に含まれます。
社会保険には大きく分けて5つあり、
- 医療保険(健康保険)
- 年金保険(国民年金・厚生年金)
- 介護保険
- 雇用保険
- 労災保険
このうち老後や障害、死亡に備えるのが「年金」です。
年金は「老後資金」だけじゃない
実は年金は老後資金だけではありません。
3つの役割を持っています。
- 老齢年金:65歳以降にもらえる年金(老後資金の柱)
- 障害年金:病気や事故で働けなくなったときの生活保障
- 遺族年金:一家の大黒柱が亡くなったとき、残された家族を支える
つまり「年金は保険のような役割」もあるのです。
「自分は長生きしないから年金は関係ない」と思っているお父さんも、実は 家族を守る制度 として大切なのです。
「世代間扶養」という仕組み
日本の年金制度は「積立方式」ではなく「賦課方式(ふかほうしき)」が基本です。
これは 現役世代が払う保険料で、今の高齢者を支える仕組み です。
- 働く世代が年金保険料を支払う
- そのお金が今の高齢者に給付される
- 将来自分が高齢者になったとき、次の世代が支えてくれる
いわば「世代間の助け合い」。
だからこそ「年金制度はなくなるの?」という疑問が出るのですが、実際には制度を支えるために改革が続いています。
年金制度が必要な理由を整理すると
- 長生きリスクに備えるため
- 老後だけでなく、障害・死亡時にも家族を守るため
- 社会全体で支え合う仕組みだから
つまり、年金は「自分のため」だけでなく「家族と社会のため」に必要な制度なのです。
私自身の体験談
自営業をしている私は、国民年金が中心になります。
若いころは「払うのがもったいない」と思った時期もありました。
しかしFPの勉強を通じて、年金が「保険」でもあり「社会の支え合い」でもあると理解してからは、考え方が変わりました。
もし私に何かあっても、障害年金や遺族年金が家族を守ってくれる。
それが年金制度の大きな安心材料だと実感しています。
まとめ|年金は「人生のセーフティーネット」
今回のポイントを整理すると:
- 年金は「長生きリスク」に備える仕組み
- 老齢年金・障害年金・遺族年金の3つの役割がある
- 世代間で支え合う「賦課方式」で成り立っている
- 年金は自分だけでなく家族を守る制度でもある
年金は「将来もらえるかどうか」ばかりが話題になりますが、本質は 社会全体でリスクを分かち合う仕組み です。
お父さん世代だからこそ、この考え方を理解し、家族のためにもしっかりと制度に向き合っていきたいですね。
👉 次回(第2回)は 「公的年金の仕組み|国民年金と厚生年金の違い」 をわかりやすく解説します。
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