お金の備え方|リスクと保険の基礎

こんにちは。48歳、自営業で一家を支える父です。
私はファイナンシャルプランナー2級・証券外務員1種・宅建士の資格を持ち、これまで数多くの保険相談や家計見直しをしてきました。
日々の生活でお金をどう使うかも大切ですが、同じくらい重要なのが「万一に備えること」。
病気やケガ、事故、自然災害、そして老後…。
人生には予想できないリスクがたくさんあります。
今回は、そのリスクにどう備えるべきか、特に保険の基礎についてわかりやすく解説していきます。
リスクには「種類」がある
まず、人生で直面する可能性があるリスクを整理してみましょう。
- 死亡リスク:世帯主が亡くなったときに残された家族が生活に困る
- 病気・ケガリスク:医療費や入院費がかさむ
- 老後リスク:年金だけでは生活が足りない
- 災害リスク:地震や火事で家や財産が失われる
- 事故リスク:自動車事故や賠償責任で多額の請求を受ける
これらのリスクに「すべて自己資金で備える」のは現実的ではありません。
そこで活用するのが 保険 です。
公的保険と民間保険の役割
日本には「公的保険制度」が整っています。
例えば:
- 健康保険 → 医療費の自己負担を3割に抑える
- 高額療養費制度 → 医療費が一定額を超えたら払い戻し
- 雇用保険 → 失業したときの給付
- 労災保険 → 仕事中の事故に備える
- 年金 → 老後の生活資金や遺族年金
このように、公的保険だけでもある程度はカバーできます。
しかし、公的保険では足りない部分を補うのが民間保険の役割です。
ここを理解していないと、「安心のため」と言われて高額な保険に入り、家計を圧迫することになります。
家族を守る「生命保険」
生命保険は、世帯主に万一があったときに、残された家族の生活を守るためのものです。
ポイント
- 子どもが小さい時期は「定期保険」で大きな保障を確保
- 子どもが独立すれば保障額を減らしてOK
- 掛け捨てを恐れず、最低限の期間・金額で契約する
例えば、必要な生活費や教育費が3,000万円と試算できるなら、定期保険でカバーするのが合理的です。
病気・ケガに備える「医療保険」
医療保険は、入院や手術に備える保険です。
ただし日本には高額療養費制度があるため、実際に自己負担する医療費は思ったより大きくありません。
おすすめの考え方
- 入院日額5,000円程度
- 先進医療特約をつける
- がん家系の場合はがん保険も検討
過剰な保障は不要。シンプルにして、その分は貯蓄や投資に回しましょう。
災害・事故に備える「損害保険」
- 自動車保険(対人・対物は無制限必須)
- 火災保険(地震保険とセットが安心)
これらは加入していないと、事故や災害で家計が一瞬で崩壊するリスクがあります。
損害保険は「必須」と考えてよいでしょう。
保険料の目安とバランス
よくある失敗は「保険料を払いすぎて貯金ができない」という状態です。
保険料は 手取り収入の5〜7%以内 に収めるのが目安です。
- 生命保険:大きなリスクに最低限
- 医療保険:シンプルに
- 損害保険:必須
このバランスを守ると、保険にお金をかけすぎることなく家計を守れます。
我が家の実例
私は30代のころ、複数の保険に入りすぎて毎月5万円以上払っていました。
しかしFPの勉強をして見直した結果、
- 定期保険で必要な死亡保障だけ
- 医療保険は最小限
- 損害保険はしっかり
というシンプルな形に変更。
その結果、保険料は月2万円以下になり、浮いたお金を「つみたてNISA」で資産形成に回せています。
まとめ|備えはシンプルで十分
保険の基本をまとめると:
- 公的保険を理解する
- 足りない部分だけ民間保険でカバーする
- 保険料は手取りの5〜7%以内に
- 生命保険は定期保険で必要額を確保
- 医療保険は最低限、損害保険は必須
「保険=安心」ではなく、「保険=リスク対応の道具」。
シンプルに整理することで、家計も守り、資産形成も進められます。
お父さん、ぜひ一度ご自身の保険証券をチェックしてみてください。
「必要な保障」と「無駄な保険料」がはっきりと見えてくるはずです。
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