利息0.2%の銀行に眠らせない|お金が“働く場所”を考える

こんにちは、
FP2級・証券外務員1種・宅建士の資格を持つ49歳の自営業者です。
今回は「お金を“預ける”だけでは守れない時代」についてお話しします。
銀行に預けているだけでは増えない──
そんなことは誰もが知っていますが、
「ではどうすればいいのか」まで行動に移せている人は意外と少ないんです。
1. 銀行預金が増えない理由
2025年現在、メガバンクの普通預金金利はおおよそ0.2%前後。
つまり100万円を1年間預けても、利息はわずか2,000円。
そこから税金20%が引かれ、手元に残るのは1,600円ほどです。
いっぽうで、2024年以降は物価が上昇傾向にあります。
総務省の統計によると、
食品・光熱費・日用品の価格は10年前より平均20〜30%上昇。
つまり、
「銀行に預ける=安全」ではなく、
「銀行に預ける=お金の価値が下がる」時代になったのです。
2. 20年前と今のお金の価値の差
ちょっと想像してみてください。
2005年、コンビニの缶コーヒーは120円でした。
今は150〜160円。
外食ランチも、当時は500円ワンコインが主流でしたが、
今は800〜1,000円が当たり前。
つまり、
同じ1万円でも、買える量がどんどん減っている。
これが「インフレによるお金の価値の低下」です。
銀行に置いておくだけでは、
数字は減らなくても実質的には“目減り”しているわけです。
3. 銀行は「お金を置く場所」であって「増やす場所」ではない
銀行の役割は、あくまで“保管と決済”。
・給料が振り込まれる
・公共料金が引き落とされる
・生活費を引き出す
このように、生活の通り道としては欠かせません。
しかし、資産を“増やす”ための場所ではありません。
だからこそ、
「お金を置く場所」と「お金を働かせる場所」を分ける。
この意識が資産形成の第一歩です。
4. 「お金を働かせる場所」の候補
では、銀行預金以外にどんな“働く場所”があるのか?
代表的な3つを紹介します👇
① つみたてNISA
非課税で長期投資ができる制度。
手数料の安いインデックスファンドに積立すれば、
20年後には複利で資産が増える可能性があります。
例えば、
月3万円を年利5%で30年間積み立てると──
約2,500万円に!
銀行預金の1,600円とは比べ物になりません。
② 高配当株投資
日本のメガバンク(例:三菱UFJ・三井住友など)の配当利回りは
現在3〜4%前後。
100万円を預けても2,000円しか増えない銀行に対し、
同じ100万円を株式として保有すれば年間3〜4万円の配当収入になります。
もちろん株価の変動リスクはありますが、
安定企業の配当株を長期保有すれば、
“お金が働く実感”を得られます。
※ただし、投資を推奨するわけではなく、
「現状を知るための比較」として考えてください。
③ 外貨・金(ゴールド)
円安が続く今、外貨や金への分散も一つの手段です。
ただし、為替変動や手数料などの注意点も多いため、
少額・長期の分散を意識しましょう。
5. 銀行預金だけでは「守れない」
銀行預金は確かに安全です。
しかし、それは“数字が減らない”という意味での安全。
“価値を守る”という意味では安全ではありません。
たとえば、
20年前に100万円を預けた人は今も100万円を持っています。
でもその100万円で買えるものは、20年前の80万円分ほど。
つまり、“20万円分”の価値を失った計算です。
お金は「置く」と減り、「使う」となくなり、「働かせる」と増える。
この違いを理解できるかどうかが、資産形成の分かれ道です。
6. 「働くお金」を持つと意識が変わる
私が初めて投資信託を買ったのは30代のとき。
数万円から始めました。
最初はドキドキしましたが、
1年、2年と積み立てていくうちにこう思いました。
「お金が、自分の代わりに働いてくれている。」
それからは、
・無駄な出費を抑える
・貯金より投資に目を向ける
・経済ニュースを自然とチェックする
という“お金に強い生活”に変わりました。
7. まとめ:これからの銀行との付き合い方
これからは、銀行を“使い分ける”時代です。
| 用途 | おすすめの場所 |
|---|---|
| 給料・生活費 | 普通預金(引き出しやすさ重視) |
| 生活防衛資金 | 定期預金・金利優遇口座 |
| 資産形成 | つみたてNISA・投資信託 |
| 教育資金 | 学資保険 or ジュニアNISA(終了済みの場合は特定口座) |
お金の“役割”ごとに場所を変えることで、
無駄がなく、効率の良い家計設計ができます。
💬 今日のひとこと
「銀行は“置く場所”。お金を“働かせる場所”は、あなた自身が決める。」







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