固定金利と変動金利どっちが得?お父さん世代の選び方

※当ブログはプロモーションを含みます

こんにちは。48歳、自営業で一家を支える父です。
私はファイナンシャルプランナー2級・証券外務員1種・宅建士として、家計やローン、投資について発信しています。

ここ数年、金利上昇が話題になり、住宅ローンの「固定金利と変動金利、どちらを選ぶべきか?」という質問をよく受けます。

長年続いた“超低金利時代”が終わりつつある今、これまでの常識が通用しなくなっています。
今回は、金利上昇局面における住宅ローン選びの考え方を、お父さん世代の視点で解説します。


1. 固定金利と変動金利の基本をおさらい

住宅ローンの金利タイプには、大きく3種類あります。

種類特徴メリットデメリット
変動金利半年ごとに金利が見直される最初の金利が低く、返済が軽い金利が上昇すると返済額が増えるリスク
固定金利期間選択型5年・10年など一定期間固定期間中は返済額が変わらない固定期間終了後に金利が上がる可能性
全期間固定金利借入時の金利が完済まで固定将来の返済額が変わらず安心初期金利が高めで、借入時の負担が大きい

これまでは「変動金利の低さ」が魅力でした。
しかし今は、将来的な金利上昇が現実味を帯びてきており、「安さ」だけで選ぶのは危険です。


2. 最近の金利動向をチェック

2025年現在、住宅ローン金利は上昇傾向にあります。

  • 変動金利:0.4〜0.7%台 → 0.9〜1.2%前後へ上昇
  • 固定金利:1.3〜1.5%台 → 1.8〜2.2%前後

特に、今後日銀がさらに金利を引き上げる可能性があるため、
「これから35年返済を考えるなら、安定性を重視する時期」といえます。


3. 変動金利を選ぶメリットとリスク

メリット

  • 最初の金利が低いため、月々の返済額が抑えられる
  • 繰上返済を早めに行えば、利息を大幅に節約できる
  • 金利が上がらなければ、総返済額は最も少ない

リスク

  • 金利が上昇したとき、返済額が増える
  • 「5年ルール」「125%ルール」により、支払総額が読みにくい
  • 家計に余裕がない場合、将来的に苦しくなる

たとえば金利が0.5%から1.5%に上がると、
3,000万円借入・35年返済の場合、月々約1万5千円の負担増になります。


4. 固定金利を選ぶメリットとリスク

メリット

  • 返済額がずっと変わらず安心
  • 金利上昇の影響を受けない
  • 長期的なライフプランが立てやすい

リスク

  • 最初の金利が高いため、月々の返済負担が大きい
  • 金利が下がった場合でも、支払い額は変わらない

ただし今のように物価高・金利上昇局面では、
「固定金利で長期の安心を確保する」という選択が現実的です。


5. お父さん世代が選ぶなら?年齢別おすすめ金利タイプ

① 40代前半まで

→ 「変動金利+繰上返済を積極的に」
返済期間が長いため、金利が上がっても柔軟に対応できます。
教育費が落ち着いたら繰上返済でリスクを下げましょう。

② 40代後半〜50代

→ 「固定金利または固定期間選択型(10年固定など)」
老後を見据え、返済額を一定に保つのが安心です。
教育費・老後資金・住宅費のトリプル負担を避けましょう。

③ 自営業・フリーランス

→ 「全期間固定」または「当初10年固定+繰上返済」
収入が変動しやすいため、返済額を固定しておくことで家計の安定を確保できます。


6. ハイブリッド戦略:ミックスローンという選択肢

最近は「変動金利+固定金利」を組み合わせたミックスローンも増えています。
たとえば、3,000万円を借りる場合:

  • 1,500万円を変動金利(低金利を活かす)
  • 1,500万円を固定金利(上昇リスクを抑える)

このように分散することで、金利上昇リスクを軽減しつつ、返済負担を抑えられます。

お父さん世代には、この「ハイブリッド型」も非常に有効な選択肢です。


7. 金利上昇時代の判断ポイント

  1. 将来の収入見通しを冷静に考える
     昇給・退職時期・子どもの進学費用などを考慮。
  2. “最悪のシナリオ”を想定して計画する
     金利が2%上がった場合でも返済できるかを試算。
  3. 固定費削減・繰上返済の余地を作る
     保険・通信費・車の維持費などを見直し、返済リスクを下げる。

8. 私の実体験:変動→固定に切り替えて安心した話

私は最初、変動金利でローンを組みました。
低金利の恩恵を受けて数年間は順調でしたが、
金利上昇のニュースが増えたタイミングで10年固定に借り換えました。

結果、毎月の支払いはやや増えましたが、
「将来どうなるか」という不安がなくなり、精神的にとても楽になりました。

「安さ」より「安心」を選んだことで、長期的には正解だったと思っています。


9. まとめ|“今の安心”より“将来の安定”を選ぶ時代へ

今回のポイントを整理します。

  1. 変動金利は安いが、金利上昇リスクがある
  2. 固定金利は高いが、返済額が安定して安心
  3. お父さん世代は「教育費・老後資金」とのバランスが大事
  4. 年齢・職業・家計状況によって最適な金利タイプは異なる
  5. 不安な場合は「固定と変動のミックス」が有効

金利上昇時代は、“最も安い金利”を狙うよりも、
“将来も返済が続けられる仕組み”を選ぶことが大切です。

お父さん、住宅ローンは家族の人生を背負う大きな契約です。
数字だけでなく、「安心して暮らせるか」という感覚を大切に選びましょう。