初心者向け|住宅ローンの基本をわかりやすく解説

こんにちは。48歳、自営業で一家を支える父です。
私はファイナンシャルプランナー2級・証券外務員1種・宅建士の資格を持ち、「お父さんのためのお金講座」として、家計管理・節税・資産づくりをテーマに発信しています。
今回は、多くのお父さんが気になる「住宅ローン」について。
家を買うときにほとんどの人が利用しますが、仕組みや注意点をきちんと理解している方は意外と少ないものです。
住宅ローンは「一生で最も大きな借金」ですが、上手に使えば“資産をつくるためのツール”にもなります。
初心者でもわかるように、住宅ローンの基本を整理していきましょう。
1. 住宅ローンとは?
住宅ローンとは、家や土地を購入するために金融機関からお金を借りる制度です。
借りたお金(元金)に加え、利息(=金利分)を返済していくのが基本の仕組みです。
返済期間は一般的に 35年以内。
長期間にわたって返していくため、家計全体への影響は非常に大きいものです。
つまり、住宅ローンとは「家を持つための資金繰りを、長期にわたって管理していく仕組み」だと考えるとわかりやすいでしょう。
2. 金利(利息)の仕組みを理解しよう
住宅ローンの重要なポイントは「金利(利息)」です。
金利には主に3つのタイプがあります。
| タイプ | 特徴 | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|
| 変動金利 | 市場金利に合わせて変動 | 低金利でスタートできる | 将来の金利上昇リスクがある |
| 固定金利期間選択型 | 5年・10年など一定期間固定 | 期間中は返済額が安定 | 固定期間終了後に金利が上がる可能性 |
| 全期間固定金利 | 借入時の金利が完済まで固定 | 返済額がずっと一定で安心 | 初期金利がやや高い |
初心者にとって大切なのは、
「金利は安い方が良い」と単純に考えず、“家計と将来の安定性”に合った金利タイプを選ぶことです。
3. 毎月の返済額はどう決まる?
返済額は次の3つの要素で決まります。
1️⃣ 借入金額
2️⃣ 金利
3️⃣ 返済期間
たとえば、
3,000万円を金利1%・35年返済で借りると、
月々の返済額はおよそ 8万5千円前後 になります。
もし金利が2%に上がると、月10万円以上に。
つまり、金利1%の違いで返済額が大きく変わるのです。
4. 住宅ローンの返済方法
返済方法には主に「元利均等返済」と「元金均等返済」があります。
● 元利均等返済
毎月の返済額が一定になる方法。
返済計画が立てやすく、利用者の9割以上がこの方式を選びます。
● 元金均等返済
元金を毎月同じ額で返していく方法。
初期の返済額は高くなりますが、利息が少なく済むというメリットがあります。
初心者のお父さんには、家計管理しやすい元利均等返済がおすすめです。
5. 住宅ローンにかかる「その他の費用」
実は、住宅ローンを組む際には「金利」以外にもさまざまな費用が発生します。
- 事務手数料
- 保証料(または保証会社利用料)
- 火災保険・地震保険料
- 登記費用
- 印紙税
これらの諸費用は借入額の2〜5%程度かかります。
つまり、3,000万円のローンなら約60万〜150万円ほどを見ておく必要があります。
6. ローンを組むときの基本ルール「返済負担率」
金融機関は「この人はいくらまで借りられるか」を判断する際に、
返済負担率(年収に占める返済の割合)を見ています。
一般的な目安は、
- 銀行ローン:年収の30〜35%以内
- フラット35:年収400万円未満なら30%以内
たとえば、年収600万円の場合:
→ 年間返済額の上限は180万円前後(月15万円ほど)です。
無理なく返すには、年収の25%以内におさえるのが理想です。
7. 住宅ローン審査で見られるポイント
ローンの審査では、次の点がチェックされます。
✅ 年収・勤務先・勤続年数
✅ 他の借入(車・カードローンなど)の有無
✅ 健康状態(団体信用生命保険に加入できるか)
お父さんが自営業の場合、確定申告の所得金額が審査基準になります。
経費を入れすぎて所得を低く申告していると、希望額を借りにくくなる点に注意が必要です。
8. 住宅ローンを組むときの心構え
- 「借りられる額」より「返せる額」で考える
- ボーナス返済に頼らず、毎月の返済で完結する計画を立てる
- 教育費や老後資金も同時に考える
住宅ローンは「今だけの家計」ではなく、「将来の人生設計」そのものです。
“返済が続く生活”を見据えて、余裕を持った資金計画を立てましょう。
9. まとめ|住宅ローンは“人生最大のマネープラン”
今回のポイントを整理すると:
- 住宅ローンは「家を買うための長期的な資金計画」
- 金利タイプは「変動・固定・期間選択型」の3種類
- 返済額は「金利・借入額・期間」で決まる
- 無理のない返済は「年収の25%以内」が目安
- 審査では年収・勤続年数・他の借入などがチェックされる
お父さん、住宅ローンは“家族の未来を支える道具”です。
焦らず仕組みを理解し、家計全体を見ながら選ぶことが大切です。







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