年金について第5回:お父さん世代が今からできる年金対策と資産形成

こんにちは。48歳、自営業で一家を支える父です。
私はファイナンシャルプランナー2級・証券外務員1種・宅建士の資格を持ち、日々「老後資金と家計管理」について学び、実践しています。
ここまで4回にわたって年金制度の仕組みや受給額の目安、老後2000万円問題について解説してきました。
最終回では、いよいよ お父さん世代が今からできる具体的な対策 についてまとめます。
1. 国民年金の上乗せ制度を活用する
付加年金
自営業者やフリーランスが加入できる国民年金の上乗せ制度です。
- 月額400円で将来「200円×納付月数」が上乗せされる
- 20年払えば、毎月約4,000円増える
「小さい金額だけどコスパ抜群」といわれる制度です。
国民年金基金
自営業者専用の年金制度で、掛金に応じて将来の年金が上乗せされます。
- 掛金は全額所得控除
- 公的年金にプラスして「終身年金」として受け取れる
老後の生活費を安定させたい自営業者には心強い選択肢です。
2. iDeCo(個人型確定拠出年金)をフル活用
iDeCoは「年金の自助努力」として最強の制度です。
- 掛金が全額所得控除
- 運用益は非課税
- 60歳以降に年金または一時金で受け取れる
自営業なら月6.8万円まで拠出可能(年間81.6万円)。
節税効果も大きく、老後資金づくりの柱になります。
3. つみたてNISAで資産を育てる
iDeCoは老後まで引き出せませんが、つみたてNISAは流動性があります。
- 年間120万円まで投資額が非課税
- 20年間の長期運用が可能
- 世界株式インデックスファンドなどでコツコツ増やせる
「教育費や住宅費を優先しつつ、余裕資金を積立運用する」というバランスが大切です。
4. 働き方で老後資金を補う
年金だけに頼らず「働き方」で不足分を補うのも現実的な方法です。
- 定年後も働けるスキルを身につける
- 副業で収入の柱を増やす
- 自営業なら小さくても続けられる仕事を確保する
「少しの収入でも毎月プラス5万円あれば、老後の安心感は大きく変わる」のが実感です。
5. 公的年金の繰下げ受給も選択肢に
65歳から受給可能な年金ですが、繰下げれば70歳まで増やせます。
- 1か月繰下げるごとに0.7%増額
- 70歳まで繰下げれば42%増し
長生きする可能性が高いと感じる人は「繰下げ」を検討すると安心です。
6. 固定費の見直しで「投資資金」を生む
老後資金を作るには「収入を増やす」よりも「無駄を減らす」ほうが即効性があります。
- 不要な保険の解約・見直し
- 通信費を格安SIMに変更
- サブスクやローンを整理
浮いたお金をiDeCoやつみたてNISAに回せば、老後資金の積立が自然に進みます。
私の実践例
自営業で国民年金しかない私は、次のように準備を進めています。
- 国民年金基金に加入
- iDeCoで月3万円積立(全額所得控除)
- つみたてNISAで月2万円を国際株式ファンドに投資
- 保険料・通信費を削減し、浮いた分を投資に回す
「無理なく続けられる仕組み」を作ることで、老後資金への不安がだいぶ軽くなりました。
まとめ|お父さん世代こそ「今」がラストチャンス
今回のポイントを整理すると:
- 国民年金の上乗せ制度(付加年金・基金)を活用
- iDeCoで節税しながら老後資金を積み立てる
- つみたてNISAで流動性のある資産を育てる
- 定年後も働ける準備、副業・自営業の収入源を確保
- 繰下げ受給で年金額を増やす選択肢もある
- 固定費を削減して投資資金を生み出す
お父さん世代にとって、老後資金づくりは「これから」ではなく「今」からが大切です。
焦らず、できることから一歩ずつ取り組んでいきましょう。
これで 年金シリーズ(全5回)完結 です!🎉
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