お金の使い方|ニーズとウォンツ、キャッシュレスの活用

こんにちは。48歳、自営業で一家を支える父です。
私はファイナンシャルプランナー2級・証券外務員1種・宅建士の資格を持ち、これまで多くの家庭のお金相談に携わってきました。
前回は「家計管理とライフプランニング」についてお話ししましたが、今回は 日々のお金の使い方 にフォーカスします。
特に「ニーズとウォンツの違い」と「キャッシュレスの活用法」は、家計を守るお父さんにとって欠かせない知識です。
ニーズとウォンツを区別する
お金を使うとき、すべてが同じ価値ではありません。
大切なのは「ニーズ(必要な支出)」と「ウォンツ(欲しいものへの支出)」を区別することです。
- ニーズ(Needs):生活に必要なもの
例:食費、家賃、医療費、子どもの学費 - ウォンツ(Wants):欲しいから買うもの
例:ブランド品、趣味のグッズ、外食の贅沢
ニーズを削りすぎると生活が苦しくなりますが、ウォンツを無制限に増やすと家計はすぐに赤字になります。
💡 ポイントは「バランス」です。
ウォンツをゼロにするのではなく、毎月の予算内で楽しむ範囲にとどめることが、ストレスのない家計管理につながります。
キャッシュレスのメリットと注意点
最近は、現金を使わずに買い物をする「キャッシュレス決済」が主流になっています。
- クレジットカード
- デビットカード
- 電子マネー(Suica、nanacoなど)
- QRコード決済(PayPay、楽天ペイなど)
キャッシュレスには多くのメリットがあります。
メリット
- ポイントや還元でお得
- 支出履歴がデータで残るので家計管理がしやすい
- 現金を持ち歩かずに済む
注意点
ただし「お金を使った感覚が薄れる」というデメリットもあります。
実際に統計でも、キャッシュレス利用者は現金派よりも支出が増える傾向があるといわれています。
つまり、キャッシュレスは便利ですが「予算の上限」を意識して使うことが大切です。
我が家のキャッシュレス管理術
私は自営業ということもあり、現金とキャッシュレスを組み合わせて使っています。
- 固定費(家賃・光熱費・通信費) → クレジットカード払い
- 日常の買い物(スーパー・ドラッグストア) → QRコード決済(還元率が高い)
- 小遣い・現金が必要な支払い → ATMから週に一度だけ出金
さらに、家計簿アプリを連携させて自動で記録することで、毎月の支出を「見える化」しています。
おかげで、無駄なサブスクや使いすぎた項目にすぐ気づけるようになりました。
予算を立てて「先取り」する
お金の使い方で失敗しないためには、予算を先に決めることが重要です。
例えば、
- 食費:4万円
- 日用品:1万円
- 趣味・娯楽:1万円
- 外食:1万円
といった具合に、カテゴリごとに上限を設定します。
特に「ウォンツ」にあたる部分は、最初に取り分けて財布やアプリで管理すると、使いすぎを防げます。
これを「先取り管理」と呼びます。
借金してまで買うのはNG
お金の使い方で一番避けたいのは、「借金してウォンツを満たす」ことです。
クレジットカードのリボ払いやキャッシングは、金利が高く返済が長期化するため、家計を圧迫します。
💡 原則として「借金はニーズのみに使う」。
住宅ローンや教育ローンは仕方ない部分もありますが、欲しいもののための借金は家計を壊す原因になります。
子どもへのお金教育にもつながる
お父さんがお金の使い方を意識することは、そのまま子どもの金銭感覚にも影響します。
- 「欲しいから買う」ではなく「必要だから買う」を優先する
- お小遣いをキャッシュレスで渡して、履歴を一緒に見返す
- 「今使う」か「将来に残す」かを考える習慣を教える
これらは金融リテラシー教育としても非常に大切です。
まとめ|使い方を変えると家計が変わる
今回のポイントを整理すると:
- ニーズ(必要)とウォンツ(欲望)を区別する
- キャッシュレスは便利だが、予算管理を徹底する
- 予算は先取りしてカテゴリごとに管理する
- 借金してまでウォンツを満たさない
- お父さんの意識がそのまま子どもの金銭教育になる
お金の使い方は毎日の積み重ねです。
ここを意識するだけで、家計は驚くほど改善し、将来への不安も減っていきます。
お父さん、今日から「お金の使い方」を一緒に見直してみませんか?
👉 次回は第3回として、**「お金の備え方|リスクと保険の基礎」**をお届けします。
生命保険・医療保険など、家計に関わる「備え」について詳しく解説していきます。
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