初めての保険選びでやりがちなNG行動5つと正しい見直し方

こんにちは。48歳、自営業で一家を支える父です。
ファイナンシャルプランナー2級・証券外務員1種・宅建士の資格を持ち、これまで多くの方の家計や保険の相談に乗ってきました。
その中で特に感じるのは、「保険は難しい」と思い込み、勧められるまま契約してしまう人が多いということ。
結果として「保険料が高すぎる」「必要なときに保障が足りない」という問題が起きています。
今回は「初めての保険選びでやりがちなNG行動5つ」と、その正しい見直し方をお伝えします。
NG行動① 勧められるまま加入してしまう
知人や保険営業の方に勧められるまま契約してしまうのは、最も多い失敗例です。
保険は人それぞれ必要な保障が違います。
家族構成、収入、住宅ローンの有無、貯金額によって、本来選ぶべき商品は変わります。
正しい見直し方
「自分と家族に本当に必要な保障は何か」を計算してから契約すること。
例えば子どもが小さい家庭では「定期保険で教育費と生活費をカバーする」だけで十分な場合もあります。
NG行動② 貯蓄性にこだわりすぎる
「掛け捨てはもったいないから終身保険に」という考えで高額な保険に入ってしまうケースもよく見ます。
確かに終身保険や養老保険は貯蓄性がありますが、利回りは低く、資産形成としては効率が良くありません。
その結果「保険料が高すぎて生活が苦しい」ということになりがちです。
正しい見直し方
保障は掛け捨てでシンプルに、資産形成は「つみたてNISA」や「iDeCo」など投資商品で行うのが合理的。
保険は「リスクへの備え」に限定しましょう。
NG行動③ 公的制度を知らずに過剰加入する
「入院したら医療費が大変」と思って高額な医療保険に加入する方もいます。
しかし、日本には 高額療養費制度 があり、医療費の自己負担には上限があります。
知らないまま「医療費が不安だから」と手厚い保険に入り、ムダな出費になっている家庭が少なくありません。
正しい見直し方
公的制度でどこまでカバーできるかを確認すること。
その上で、不足分だけを民間保険で補うのが正解です。
NG行動④ 必要保障額を考えずに契約する
「みんなが入っているから」「営業マンにすすめられたから」で契約してしまうと、必要以上の保障を抱えてしまいます。
例えば子どもが小さい時期は大きな保障が必要ですが、子どもが独立すれば必要保障額は減ります。
にもかかわらず、同じ内容の保険を払い続けると無駄になります。
正しい見直し方
必要保障額をライフステージごとに計算し直すこと。
- 子どもが独立したら → 教育費分の保障は不要
- 住宅ローン完済後 → 団信で保障されていれば死亡保障を減らせる
NG行動⑤ 保険を見直さないまま放置する
一度入ったらそのまま…という方も多いのですが、これも大きな失敗です。
結婚、出産、住宅購入などライフイベントで必要な保障は変化します。
また、昔の保険商品よりも現在の方が条件が良く、保険料も安いケースが多いのです。
正しい見直し方
5年に一度、またはライフイベントがあったときに保険を見直しましょう。
保険証券を整理し、内容が重複していないか、保障額が過不足ないかを確認することが大切です。
我が家の実体験
私自身、20代の頃に「将来のために」と終身保険に加入していました。
ところがFPの勉強を始め、計算してみると利回りは銀行預金並み。資産形成としては効率が悪いとわかりました。
そこで思い切って解約し、現在は「掛け捨ての定期保険+シンプルな医療保険」に切り替えました。
毎月の保険料は半分以下になり、浮いたお金は「つみたてNISA」に回しています。
家計の負担が減り、将来の資産形成も進むようになり、精神的な安心感が増しました。
まとめ|保険は「シンプルに」が正解
初めて保険を選ぶときにやりがちなNG行動をまとめると次の5つです。
- 勧められるまま加入する
- 貯蓄性にこだわりすぎる
- 公的制度を知らずに過剰加入する
- 必要保障額を考えずに契約する
- 見直しをせずに放置する
正しくは、
- 公的制度を確認して、不足分だけを保険で補う
- 掛け捨てを選び、保険料を最小限に
- ライフステージごとに見直す
この3点を意識すれば、保険は「家計の負担」ではなく「家族を守る安心」になります。
お父さん、ぜひ一度ご自身の保険を点検してみてください。
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