投資初心者がやりがちな“タイミング投資”の失敗例|なぜ9割の人は高値づかみするのか

こんにちは、49歳の父です。
FP2級・証券外務員1種・宅建士の資格を持っています。
今回は、投資初心者がほぼ例外なく一度はやってしまう失敗、
それが――
「タイミング投資」
について、実例とデータを交えて解説します。
結論から言います。
👉 個人投資家が「タイミング」を狙うほど、成績は悪くなります。
■ タイミング投資とは何か?
タイミング投資とは、
- 安いところで買って
- 高いところで売ろうとする
いわゆる「相場を読もうとする投資」です。
一見すると合理的に聞こえますが、
初心者ほどこの考え方にハマり、失敗します。
■ 初心者がやりがちなタイミング投資【典型例】
① 上がり始めてから買う(ニュース買い)
よくある流れです。
- ニュースで
「株価最高値更新!」 - SNSで
「今からでも間に合う!」 - YouTubeで
「まだまだ上がる!」
👉 不安になり、慌てて購入。
しかしこれは 「期待が最大化した局面」 です。
結果:
- 高値で買う
- その後調整
- 含み損に耐えられず売却
② 下がったから売る(恐怖売り)
次に多い失敗がこれ。
- 含み益があったのに下落
- 「もっと下がるかも…」
- 「一旦逃げたほうがいい?」
👉 恐怖で売却。
しかし多くの場合、
- 売った直後に反発
- 再エントリーできず
- 結局、最悪のタイミングで売買
になります。
③ 「今は危ないから様子見」が続く
初心者ほど、
「もう少し下がったら買おう」
と言い続けます。
しかし現実は…
- 下がる → もっと下がる気がして買えない
- 上がる → 高い気がして買えない
👉 永遠に買えない。
これも立派な「タイミング投資の失敗」です。
■ なぜタイミング投資は失敗しやすいのか?
理由①:相場は“後出しジャンケン”だから
相場が上がった理由・下がった理由は
すべて後付けの解説です。
未来は誰にもわかりません。
プロでも当て続けることは不可能です。
理由②:感情が判断を支配する
初心者の売買は、
- 欲(もっと儲けたい)
- 恐怖(損したくない)
この2つに強く左右されます。
そしてこの感情は、
- 高値では強くなり
- 安値では恐怖が最大化
👉 最悪の判断をしやすい構造になっています。
理由③:データが示す「残酷な現実」
有名なデータがあります。
米国の調査では、
市場に長く居続けた人ほど、リターンが高い
という結果が出ています。
逆に、
- 売買を繰り返す
- タイミングを狙う
人ほど、
市場平均を大きく下回る成績になります。
■ 実際に多い「タイミング投資の失敗パターン」
パターン1:最高値更新後に一括投資
→ 調整で心が折れる
パターン2:暴落待ちで何年も現金
→ 上昇相場に乗れない
パターン3:下落局面で損切り連発
→ 資産が減る一方
パターン4:成功体験1回で勘違い
→ 次で大失敗
■ 「タイミングを狙わない」投資に切り替える
では、初心者はどうすればいいのか。
答えはシンプルです。
タイミングを当てにいかない仕組みを作ること
✔ 解決策①:積立投資(時間分散)
毎月、同じ日に、同じ金額を投資。
- 高い時 → 少なく買う
- 安い時 → 多く買う
👉 感情を排除できます。
✔ 解決策②:「売らない前提」で考える
短期の値動きを気にしない。
- 目的:老後資金、教育資金
- 期間:10年・20年
時間軸を長く取ることで
タイミングの重要性は激減します。
✔ 解決策③:ルールを事前に決める
- いつ買うか
- いくら買うか
- いつ売るか
を、感情が動く前に決める。
これだけで失敗は激減します。
■ 「タイミング投資が向いている人」はいるのか?
正直に言います。
👉 ほとんどいません。
- 専業
- データ分析ができる
- メンタルが強い
- 生活資金と完全分離
これが揃って、やっと土俵に立てます。
初心者・会社員・家庭持ちには
おすすめしません。
■ まとめ|初心者ほど“狙わない”が正解
最後に要点をまとめます。
- タイミング投資は初心者ほど失敗しやすい
- 高値買い・安値売りになりやすい
- 感情が判断を狂わせる
- データ上も不利
- 解決策は「仕組み化」と「時間分散」
✔ 投資で一番大切なのは
「当てること」ではなく「続けること」







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