スーパーの“買い物ミス”が家計を破壊する|節約の落とし穴

こんにちは、49歳の父です。
FP2級・証券外務員1種・宅建士の資格を持っています。
家計相談をしていると
「食費がどうしても減らない」
「節約してるつもりなのに増えていく」
という声を本当に多く聞きます。
しかし、実際にレシートを拝見すると…
原因の8割は“スーパーでの買い物ミス”です。
しかも、ほとんどの人がそれに気づいていない。
あなたも、無自覚のまま“節約の落とし穴”にハマっているかもしれません。
■ なぜスーパーで“失敗”するのか?
実は、スーパーの売り場は
お客の心理を揺さぶる仕掛けが大量に存在します。
・特売コーナー
・期間限定POP
・棚の高さの工夫
・まとめ売り
・レジ横の誘惑
スーパーは「買わせるプロ」。
普通の人が負けて当たり前なのです。
でも、その中でも
“家計が壊れる買い物ミス”には共通点があります。
■ 9割がやっているスーパーのNG買い物習慣
NG①:特売品を“買う理由”で選んでしまう
節約のつもりで買っている「特売品」ほど、家計を壊します。
たとえば:
・鶏むね肉 100g 38円
・袋麺 5袋 198円
・冷凍食品 3割引
・お菓子 2個で300円
安いから買う──
その瞬間、家計は赤字化します。
なぜなら
それ、本当に必要ですか?
特売は
「店側の在庫事情」
「集客目的」
であり、あなたの家計のためではありません。
NG②:“無意識にカゴへ入れる”行動が多い
心理学の世界では
“選択麻痺”という言葉があります。
選択肢が多いと、人は判断能力が鈍ります。
スーパーには食品だけでなく
洗剤、お菓子、飲料、生活用品など5000点以上。
しかも、
棚替え・POP変更・新商品が毎週行われる。
結果:
✔つい買う
✔気づいたら増えている
✔予定金額を超える
この“小さな積み重ね”が毎月5,000〜15,000円の赤字になります。
NG③:まとめ買いで逆に損している
「節約のためにまとめ買い!」
これは実は逆効果。
理由はシンプルで
人は“在庫が多いと使ってしまう”習性がある。
具体例:
・お菓子を買いすぎる → 早く食べる
・肉を大量購入 → 冷凍庫で化石化
・野菜をまとめ買い → 腐らせる
・洗剤をストック → 消費ペースが上がる
その結果…
月間の食品ロスは “平均6,000円"
特売で100円節約しても
腐らせて捨てたらマイナスです。
NG④:買い物の時間帯が悪い
忙しい父母ほどこのミスをしがちです。
最も危険なのは…
✔ 仕事帰りの17〜19時
・疲労で判断力低下
・夕食の献立が決まっていない
・空腹で買いすぎる
・混雑で冷静な思考ができない
この時間帯の買い物は、
平均で 2〜3割カゴの中身が増える と言われています。
NG⑤:価格より“単価”を見ていない
節約上級者と初心者の差はここ。
たとえば
・全体価格 498円
・単価 100gあたり 166円
しかし隣の商品を見ると…
・全体価格 598円
・単価 100gあたり 120円
(実はこちらが安い)
パッと見の価格で判断すると確実に損します。
■ ではどうすればいい?“今日からできる”改善策
50代の家庭だからこそ、
今すぐラクにできて効果の大きい方法を紹介します。
改善策①:買うものは「3つだけ決めて」行く
献立は作らなくてOK。
最低限、
✔肉(魚)
✔野菜
✔主食(米・パンなど)
この3つ“だけ”を買うと決めれば、ムダな買い物は激減します。
改善策②:“買わない日”を意図的に作る
週5回行く人は99%損をしています。
最適解は…
✔ 週2回の買い物
これだけで月1万円は節約できます。
改善策③:買い物カゴではなく“手持ちカゴ”にする
これは最強の節約術。
カゴ→たくさん入る
手持ち→入りきらないから買わない
重さが可視化されるので、
無意識の買い物が自動的に減ります。
改善策④:空腹で行かない
心理学的に、空腹時は
“高カロリー食品を選びやすい”
ことが証明されています。
・値段が高い
・不要なものが多い
・特売に弱くなる
スーパー行く前に
バナナ1本・水一杯でも行動が変わります。
改善策⑤:“使い切れる量”を基準にする
・肉は冷凍庫に入る量だけ
・野菜は3日で使える量だけ
・お菓子は1袋だけ
食品ロスをゼロにすれば、
月5,000円〜1万円浮きます。
■ スーパーの買い物ミスは“家計の最大の漏れ穴”
固定費の見直しも効果がありますが、
日々の買い物ミスを直すほうが効果が大きい場合が多い。
なぜなら、食品・日用品は“毎日出ていく”から。
ここを整えると、
家計は一気に黒字に転換します。
■ 最後に:節約の本質は「買わないことではなく、選ぶこと」
節約は我慢ではありません。
賢い選択の積み重ねです。
あなたの今日の買い物が、
1年後の家計を作ります。
無意識のムダをなくし、
本当に必要なものにだけお金を使う。
その積み重ねが、
老後資金の不安を消し、
家庭の未来を守ります。






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