パッシブファンド vs アクティブファンド投資先はどっちが良い?

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こんにちは、49歳・自営業の父です。
ファイナンシャルプランナー2級、証券外務員1種、宅建士の資格を持っています。

今回は、「パッシブファンド vs アクティブファンドどちらが投資先として良い?」をテーマに、
どちらが良い長期投資対象か考えてみましょう。

1. 用語の整理:パッシブ vs アクティブ

まず、両者の違いを明確にしましょう。

  • パッシブファンド:市場インデックス(例:S&P500など)に連動する運用をめざし、低コスト・保有銘柄の入れ替え少なめ。研究では「β(ベータ)」を得る手法とも言われます。 wilmingtontrust.com
  • アクティブファンド:運用者が「市場平均を上回ろう(α:アルファを獲得しよう)」と銘柄選定・タイミングを図って運用。手数料・売買頻度が高くなる傾向があります。 FINRA

2. 実績・データから見た優劣

では、過去のデータから“どちらが結果を出しやすいか”をチェックします。

✅ パッシブが優勢のデータ

  • S&P Dow Jones Indices の「SPIVA(S&P Indices Versus Active)スコアカード」によれば、長期(15年以上)では「アクティブ運用が平均基準を上回るケースはほとんどない」と報告されています。 S&P Global
  • 2024年時点の調査で、5年間で【アクティブファンドの57%がそのセクター平均を下回った】一方、【パッシブでは40%が下回った】というデータもあります。 Yodelar
  • アメリカの名門校 University of Pennsylvania Wharton School の教授によると、「たとえ大口投資家でも、資産の大部分はパッシブで持つ方が良い」旨の分析。 Wharton Executive Education

⚠️ アクティブが勝つこともあるが限定的

  • 研究によると、1980〜2008年の下落相場においては、最も“活発な”アクティブファンド群が、他のアクティブ・パッシブ運用を年率+4.5〜6.1%超過で上回ったという報告もあります(ただし「下落相場」限定) pa.gov
  • また、運用の属人的要素が大きいため、「このファンドが過去5年で優秀だった」=未来も優秀とは限らないというデータもあります。 academyfinancial.org

3. なぜパッシブが勝ちやすいのか?

その理由を整理します。

  • コストが低い:手数料や売買・運用コストが抑えられる。パッシブの優位点。 Wharton Executive Education+1
  • 銘柄選定・タイミングの判断によるヒューマンエラーが少ない:アクティブでは「銘柄選び失敗」「市場予測ミス」がリスク。 arXiv
  • 長期投資で市場が成長してきた歴史がある:多数の銘柄を“ほぼ時価で保有する”パッシブ戦略は、成功確率が高い。

4. じゃあアクティブは不要?使いどころは?

アクティブファンドが“まったくダメ”というわけではありません。むしろ、状況に応じて有効な場面もあります。

✅ アクティブ運用が有利になりうるケース

  • 非上場株や情報が不十分な市場、小規模株など“効率の低い市場”ではアクティブの勝率が若干上がる可能性。 LPLファイナンシャル+1
  • 市場が下落している・変化が激しい時期に、運用者の裁量がプラスに働く場合あり。 pa.gov+1

⚠️ 注意点

  • アクティブ=高リターン、ではない。上記データから「勝つ可能性は低め」というのが実態。
  • 手数料・コストが高く、これがリターンを削る最大の原因。
  • 運用者交代などにより“スタイル”がぶれるリスク(スタイル・ドリフト)もあります。 ウィキペディア

5. お父さん向け:どちらをどう選べばいいか?(実践アドバイス)

あなたが“家計を整えたいお父さん”なら、次のように考えるのが現実的です。

✅ 安定重視・初心者なら:パッシブ中心

  • 投資初心者・時間をかけたくない人には、まずパッシブファンドがオススメ。
  • 例えば、日本国内外のインデックス(例:全世界株・先進国株)を少額から継続。
  • コストを抑えるため、信託報酬・売買手数料が低いものを選ぶ。

🔀 アクティブも活用するなら:ハイブリッド型で

  • 資産の “ほんの一部(例えば10%〜20%)” をアクティブに割り当てることで、可能性を持たせる。
  • その際は「運用者の実績」「手数料」「スタイルの一貫性」をチェック。
  • 残り80〜90%をパッシブで固めることで、全体リスクを抑えることができます。

🧮 チェックポイント

  • 「手数料(信託報酬・運用コスト)はいくらか?」
  • 「過去10年・20年でこのファンドは市場を上回ってきたか?」
  • 「運用スタイルが最近変わってないか(スタイル・ドリフト)?」
  • 「あなたの投資目的・期間(10年・20年・30年)に合っているか?」

6. まとめ:今日、押さえておきたい結論

  • パッシブファンドは 「低コスト・市場平均を確実に得る」という意味で、多くのデータから優位性が示されています。
  • アクティブファンドは 「勝てる可能性もあるが勝率は低く、コスト・リスクも高い」というのが実情。
  • お父さん世代・初心者には、まずはパッシブファンドを中核に置き、必要に応じてアクティブを少しだけ組み込む戦略が現実的です。

「資産を守る」ためには、まず“無理しない運用”から始めることが大切です。」