iDeCoの出口戦略

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受取時の税金・退職所得控除(10年ルール)を正しく理解する

こんにちは、49歳の父です。
FP2級・証券外務員1種・宅建士の資格を持っています。

iDeCoは
「掛金が全額所得控除になる」
このメリットばかり注目されますが、

👉 本当の勝負は“受取時”

ここを間違えると、
「節税したつもりが最後に税金で持っていかれる」
という事態になります。


まず全体像|iDeCoの受け取り方は3パターン

iDeCoの受取方法は次の3つです。

① 一時金で受け取る

  • 退職金と同じ扱い
  • 退職所得控除が使える

② 年金形式で受け取る

  • 毎年少しずつ受け取る
  • 公的年金等控除が使える

③ 併用(ハイブリッド)

  • 一部を一時金
  • 残りを年金

👉 税金面では「併用」が最も柔軟です。


退職所得控除の基本を整理

まずは基礎知識です。

退職所得控除額

  • 勤続20年以下:
     40万円 × 勤続年数(最低80万円)
  • 勤続20年超:
     800万円 + 70万円 ×(勤続年数 − 20年)

例:勤続30年
→ 800万円+70万円×10年=1,500万円

この控除枠の中なら、
👉 退職金もiDeCo一時金も非課税


問題の核心|「10年ルール」とは?

これが混乱の元です。

10年ルールの正体

👉 退職所得控除は、過去10年以内に受け取った退職金と合算される

というルールです。

つまり、

  • 退職金
  • iDeCo一時金

10年以内に両方受け取ると、

👉 退職所得控除を分けて使えない


よくある失敗例(超重要)

❌ 失敗例①:退職金とiDeCoを同じ年に受取

  • 退職金:2,000万円
  • iDeCo一時金:800万円
  • 退職所得控除:1,500万円

👉 合算 2,800万円 − 1,500万円
👉 1,300万円が課税対象

「iDeCoは非課税だと思ってた…」
となる典型例です。


❌ 失敗例②:退職金の翌年にiDeCo一時金

「1年空ければ大丈夫」と思いがちですが、

👉 10年以内はアウト

1年後も5年後も同じ扱いです。


正解パターン①|受取時期を10年以上ずらす

一番シンプルで強力な方法。

  • 60歳:iDeCo一時金
  • 70歳:退職金

または

  • 60歳:退職金
  • 70歳以降:iDeCo一時金

👉 こうすれば、
それぞれで退職所得控除をフル活用


正解パターン②|iDeCoを年金形式で受け取る

退職金と近い年にiDeCoを使うなら、

👉 年金受取に逃がす

メリット

  • 退職所得控除と競合しない
  • 公的年金等控除が使える
  • 所得を分散できる

注意点

  • 他の年金(厚生年金)との合算
  • 年収次第で課税されることも

正解パターン③|併用型(上級者向け)

実務的に一番多いのがこれ。

  • iDeCoの一部 → 一時金(控除枠内)
  • 残り → 年金形式

👉 控除を“使い切る”発想です。


49歳から考えるべき出口戦略の組み立て方

今やるべきことはこれ。

✔ ① 退職金の有無と時期を確認

  • 何歳で
  • いくらくらい

✔ ② iDeCo残高の着地予想

  • 60歳時点でいくらか
  • 70歳まで延ばすか

✔ ③ 控除をどう分けるか決める

  • 退職金に全振り?
  • iDeCoを先に取る?

👉 出口から逆算して積み立てる

これがiDeCo上級者です。


まとめ|iDeCoは「受け取り方」で価値が決まる

  • 掛金の節税は入口
  • 本当の勝負は出口

特に、

👉 退職所得控除の10年ルールを知らない=致命的

49歳は、

  • 退職金が見え始め
  • iDeCo残高も現実的になり
  • 出口設計が間に合う年齢

今ここで考えておけば、
老後資金の“手取り”が大きく変わります。