“収入が増えても貯まらない人”の3つのクセ

こんにちは、49歳の父です。
FP2級・証券外務員1種・宅建士の資格を持っています。
「昔より収入は増えたはずなのに、なぜかお金が残らない」
これは50代の家計相談で、本当によく聞く悩みです。
実は、
お金が貯まらない原因は“収入の少なさ”ではありません。
貯まらない人には、
ほぼ共通する3つのクセがあります。
今回はそのクセを、
感情論ではなく「家計の構造」と「心理」の両面から解説します。
■ 収入が増えると、なぜ貯まらなくなるのか?
多くの人はこう考えます。
「収入が増えれば、自然と貯金も増えるはず」
でも現実は逆です。
- 昇給した
- 副収入ができた
- ボーナスが増えた
👉 それと同時に支出も増えている
これに気づいていない人が非常に多い。
■ クセ①
「余ったら貯めよう」と考えている
これが最大の落とし穴です。
よくあるパターン
- 給料が入る
- 支払いをする
- 余ったら貯金する
結果👇
ほぼ何も残らない
なぜか?
👉 人は「使えるお金」があると必ず使うからです。
解決策:先取りで“消す”
- 給料日に自動で貯蓄・投資
- 生活費口座には「使っていい金額」だけ残す
👉 貯金は意思ではなく仕組み
収入が増えても貯まらない人ほど、
この仕組みを持っていません。
■ クセ②
「自分へのご褒美」が増えている
収入が増えると、
必ずと言っていいほど出てくる言葉があります。
「これくらいならいいよね」
ご褒美の正体
- コンビニ
- 外食
- サブスク
- ちょっと高い日用品
一つ一つは小さいですが、
毎月積み上がると確実に家計を圧迫します。
なぜ気づきにくいのか?
- 生活水準が“じわっと”上がる
- 昔の支出と比較しなくなる
- 固定費化していく
👉 「贅沢している自覚がない贅沢」
これが一番危険です。
■ クセ③
「増えた収入=使っていいお金」だと思っている
これも非常に多い勘違いです。
例👇
- 副業で月3万円増えた
- 残業代が増えた
すると、
- 外食が増える
- 旅行のグレードが上がる
- 保険やローンを増やす
👉 収入増=生活拡大
これでは、
一生お金は貯まりません。
本来の考え方
増えた収入は、
- 将来不安を減らす
- 家計の耐久力を上げる
- 選択肢を増やす
ために使うもの。
👉 今を楽にするためだけに使うと、将来が苦しくなります。
■ なぜ50代でこのクセが危険なのか?
20代・30代なら、
- やり直せる
- 収入がまだ伸びる
- 時間がある
50代は違います。
- 収入は頭打ち
- 支出は増えやすい(教育費・医療費)
- 老後までの時間が短い
👉 修正できるラストチャンスの年代
■ 貯まる人に共通する考え方
貯まる人は、収入が増えたときこう考えます。
- 「このお金がなくても生活できるか?」
- 「なかったことにできるか?」
- 「将来の自分が助かる使い方か?」
そして、
生活水準を上げない
これだけで、
同じ収入でも10年後に大きな差がつきます。
■ すぐできる改善チェック(3つ)
✔ 給料日に自動で貯蓄・投資しているか
✔ サブスクを把握できているか
✔ 収入が増えた理由で支出を増やしていないか
1つでも×なら、
「収入が増えても貯まらない側」に近づいています。
■ まとめ|貯まらない原因は“行動”ではなく“考え方”
最後にまとめます。
貯まらない人の3つのクセ
- 余ったら貯めようとする
- ご褒美が固定費化している
- 収入増=使っていいと思っている
貯まる人は、
収入が増えても生活を変えません。
これが、
最もシンプルで、最も確実な資産形成です。
父としてひとこと
「もっと稼がなきゃ」と思う前に、
今の収入でどれだけ守れるかを考えてみてください。
それが、
家計再生の第一歩です。







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