固定費はどこまで下げられる?50代家庭の最適解

こんにちは、49歳の父です。
FP2級・証券外務員1種・宅建士の資格を持っています。
50代になると、
・子どもの教育費
・住宅ローン
・老後資金
この3つが重なり、家計が最も苦しくなる時期。
同時に、
固定費を下げられる「最後のチャンス」でもあります。
今回は、FP相談の現場や自身の体験を元に、
50代家庭が無理なく固定費を下げる“現実的な最適解”を解説します。
■ 固定費は「削れるもの」と「削れないもの」がある
50代家庭は、
・子育ての終盤
・収入のピーク
・老後資金の準備が本格化
というライフステージ特性があります。
だからこそ、
無理な節約ではなく、ムダな固定費だけを落とす戦略が最重要。
■ 50代がまず見直すべき固定費ランキング
FP相談で最も効果の大きかった順に並べます。
第1位:保険(平均削減額:月10,000〜25,000円)
50代家庭の9割は 「入りすぎ」 が原因で家計を圧迫しています。
よくある例
・終身医療+がん保険+収入保障+積立保険
→ 合計月3万円以上
・しかし必要なのは
→ 入院時の最低限の保障
→ 家族の生活を守る収入保障(子どもが成人するまで)
50代の最適解
・医療保険:最低限の入院・手術保障
・死亡保障:子どもが成人済ならほぼ不要
・貯蓄型保険:利回りが悪いので原則不要
➡ 保険は「今のリスク」に合わせて“引き算”する方が合理的です。
第2位:スマホ料金(平均削減額:月4,000〜10,000円)
50代家庭ほど、
“三大キャリア+無駄なオプション”
で高額になっています。
例
家族4人で月3万円 → 格安SIMで月8千円
(年間で26万円の差)
50代の最適解
・親は格安SIM(povo・楽天モバイル・mineoなど)
・自宅のWi-Fiを最大限活用
・オプションはすべて外してOK
第3位:車関連費(平均削減額:月10,000〜30,000円)
以下の費用が重くのしかかる年代。
・車検
・ガソリン代
・駐車場代
・自動車保険
・タイヤ・部品交換
50代のリアル最適解
✔ 車を“持つ必要が本当にあるか”を再検討
✔ 中古の維持費が安い車に変更
✔ 自動車保険を「ネット型」に変更(年間2万〜4万安い)
特にネット型保険は最も費用対効果が高い節約です。
第4位:住宅ローン(平均削減額:月5,000〜20,000円)
50代は金利の見直しのラストチャンスです。
ポイント
・フラット35 → 変動or固定ミックスで安くなる可能性
・旧金利(2.0〜3.0%)なら、今の金利に乗り換えで超改善
・繰り上げ返済すべき時期かを判断
➡ 50代は「老後にローンが残らない」計画が重要。
第5位:サブスク・使っていないサービス(平均削減額:月1,500〜5,000円)
意識していなくても、
年間2〜4万円ムダにしている家庭が多いです。
見直しリスト
・Amazon、Netflix、U-NEXT
・読み放題系
・ウイルス対策ソフト
・クラウドストレージ
50代の最適解
✔ サブスクは“使った時間”で判断
✔ 月額1,000円以下でも積み重ねると年間1万円以上
■ 固定費は「どこまで下げても大丈夫?」という疑問
結論:
生活の質を落とさずに、固定費は“30〜50%”下げられる。
FPとして見てきた50代家庭の平均削減額は
月3万〜6万円(年間36万〜72万円)
これは家計再生における最強クラスの改善です。
■ 50代家庭の最適解|「完全固定費化」と「生活必需の最適化」
固定費は、ただ削ればいいわけではありません。
大事なのは“設計”。
✔ 最適解①:保険・通信・車の三大固定費を最適化する
ここが固定費削減の90%。
✔ 最適解②:固定費の見直しを“年1回”のルーティンに
50代は変化が激しい時期だからこそ、
年に1度は見直すべき。
✔ 最適解③:削った固定費は“投資”へ移す
固定費が減っても、
生活費に吸われたら意味がありません。
固定費 → 投資(NISA / インデックス)へ自動化
これが50代の最強コンボ。
■ 具体例:月4万円の固定費削減 → 老後資産はこうなる
・月4万円をNISAで投資
・利回り4%
・15年間(50歳〜65歳)
結果:
➤ 約1,000万円の資産形成が可能
節約ではなく
「固定費の最適化」+「投資の自動化」
の効果は絶大です。
■ 最後に:50代は“家計の構造改革”をするラストチャンス
50代は、
「収入がある最後の10年」と言っても過言ではない時期。
ここで家計の構造を整えるかどうかで
老後の“安心度”がまったく変わります。
固定費は、頑張らずに改善できる数少ない領域。
あなたの家計にも必ず伸びしろがあります。







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